Wingedwheel No.350 レストア記録 前編
以前記事でご紹介した私の持つwingedwheelランタンの中で唯一の初期型モデルのNo.350。
複雑なカンやタンク裏形状を持つ初期型はより一層ビンテージ感が強くカッコ良いのですが、中期や後期型と比べると圧倒的に流通量が少なく状態が良いものとなるとほとんど見つけることが出来ませんでした。たまたまeBayで私が見つけた個体も決して状態はよく無かったのですが、どうしても1つは初期型が欲しかった私は状態の悪さを承知で購入致しました。
正直状態はボロボロで至る所に錆が発生し、ヤニなのかなんなのか至る所に茶色い樹脂のようなものがこびり付いています。購入時にこの樹脂のようなものがホヤにもこびりついていたようで、ホヤを外す際に固着していてホヤにもヒビが入ってしまいました。
どうしても欲しくてこのような状態は承知の上買ったのですが、やはりこのままでは使う気が起きずどうせボロボロなので、ダメ元でレストアすることにしました。下の5ステップでこのボロボロのNo.350をピカピカの素地丸出しの渋いNo.350にしていきたいと思います。
- 出来る限りバラバラに分解
- 錆落とし
- 赤い塗料剥がし
- ピカピカに磨き
- 組み直し
1. バラバラに分解
初めてのオイルランタン分解ですが、どうせボロボロなので思いつくままに外せる所を順に外していきます。基本的には精密マイナスドライバーとラジオペンチで全て分解することが出来ました。
まずはランタン上部のカンが付いている部分ですが、4カ所下の部品から伸びている爪で止まっているので、こちらは小さめのマイナスドライバーを使って爪を起こしていきます。
4つ全ての爪が真っ直ぐ起こせたら、力づくでカンごと引っこ抜きます。見事に蓋の裏も錆々ですね。。No.350の初期はカンがさらに別の部品で上部の蓋に付けられているため、蓋裏側のカンを止めている部品についてもマイナスドライバーを使って起こしていきます。こちらの爪は硬く起こすのに苦労しましたが、ある程度起きてからは無理やりカンを引っ張ることで抜くことが出来ました。
カンが外れたら次は先ほどの上部の蓋を押さえている爪が付いている部品(ホヤを上から押さえている部品)を外していきます。こちらは本体に無理やりハマっているだけなので少し斜めにしたりしながら下方向に押しながら外しました。外してみると下の写真のようにスプリングが取り付いています。
続いてはホヤをしたから押さえている部分を外していきます。こちらは本体左右のアーム部に爪で付いているのでこちらも同様にマイナスドライバーとラジオペンチを使って外していきます。
ここまで外せば良いかなと思いましたが、ここまで来たので出来る限りバラバラにしていきます。ますは台座の裏にある爪を外し、ドーナツ状のリングを外します。すると、ホヤを上げ下げするレバー部分を固定している爪が出てくるので、こちらを外せば完了です。
私がバラせたのはここまでです。ここまで分解したら、次は錆々のパーツのサビ取りになります。
2. 錆落とし
錆が酷い部品を錆落としにつけ置きして、錆を落としていきます。特に私のランタンは熱の影響かホヤを抑える部品や上部の蓋の部分などの錆が酷かったためこちらを重点的に錆落とししていきます。
私が使用した錆落とし剤は、EVAPO-RUSTというアメリカ赴任時に購入した錆落とし剤が残っていたため、そちらを使っていきます。
日本でもAMAZONでEVAPO-RUSTも買えるようですが高いので、この辺の錆取り剤の方がいいかもしれません。
Evapo-Rust EVAER004 錆落とし EVAPO-RUST™ 4-1クォートボトルケース
ばらした部品を錆取り剤にどぶ漬け。
結局この後、赤い塗料を剥がしていくのに研磨などもしていくので、ここでの錆取りは程々で取れる分だけ取っていくイメージです。
軽く錆取りが終わったら、続いてはいよいよ塗料の剥離になりますが、大分長くなってしまったので剥離からは後編で記載したいと思います。
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