イームズ シェルチェア レストア後編(マウント、脚取り付け)

2022年10月25日

前編ではボロボロのシェルからナウガレザーを剥がし、ツルピカのFRPシェルが準備できました。
レザー貼りのシェルチェアはシェル側にナット穴が開いているため、通常であればその穴を活用して脚を取り付ければいいのかと思います。
ただ、今回の私の場合はダメになったリプロの脚を流用する作戦だったのですが、ここで問題がありました。
リプロと本物で、脚の取り付け穴位置が異なっていてそのままでは取り付けできません。
写真ではわかりませんが、下のように微妙に穴位置がずれています。

シェル側と脚側のどちらを加工するか悩んだのですが、結局シェル側で対応する作戦にしました。
簡単なのは新しい脚取り付け用のマウントを購入し、シェルに貼り付ける方法なのですがこのマウントが意外と高いんです。
色々調べましたが、四つセットでどれだけ探しても3,800円ほどします。

せっかく安く済まそうとリプロの脚を流用するのに、マウントで4,000円近くも取られるのか。。と悩んだ私はボルトとナットを購入し、シーラーの中に埋めこみ自作のマウントを作成してごまかしてみました。
シーラーが固まった後に黒く塗装したので遠目から見たらそれなりに見えるような気がします。

この自作のなんちゃってマウントで一先ず完成したのですが、作成から1年ちょっと経った先日1箇所を起点にボロボロと壊れていきました。。。使用した脚がロッキングチェアで前後に揺れ、このマウントに余計に負荷がかかる中でなんちゃってシーラーマウントではやはり無理がありました。
Hベースや、エッフェルベース、スタッキングベースなど負荷が少ない脚であれば、もう少し持ったような気もします。

他にマウントにうまく使えそうな物もとりあえずは思いつかなかったため観念して、シェルチェアの用のマウントとして売られているものをヤフオク!で購入しました。大した部品ではないのに、高い。。
4個セットでなく1つであれば、Amazonでバラうりされているのでそちらの方がいいかもしれません。https://www.amazon.co.jp/MODERN-SUPPLY-イームズ-シェルチェアー用-マウント-付属ネジ長/dp/B06XFQ3QLP/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=カタカナ&crid=35CQ0CYGT344H&keywords=イームズ%2Bマウント&qid=1666222088&qu=eyJxc2MiOiIwLjg2IiwicXNhIjoiMC41OSIsInFzcCI6IjAuMDAifQ%3D%3D&sprefix=イームズ%2Bマウント%2Caps%2C242&sr=8-1&th=1
このショックマウントの交換も、専門業者に依頼すると4箇所で1万はかかりそうなのでお安く済ませたい方はDIYでトライしても良さそうです。

新しい購入したショックマウントを、リプロの脚に仮留めし、そこに接着剤を塗っていきます。私はアメリカにいた時に購入したLoctiteの強そうなやつを使いましたが、日本ではセメダイン 超多用途 接着剤 スーパーX ブラックというものが使えそうです。

半日ほどでほぼほぼ硬化してましたが、念のため丸1日寝かして完成!アイボリーっぽい無骨なFRPシェルとロッキングの脚も似合いますね!(自己満足)

フローリングの上でこのロッキングの脚はめちゃくちゃ床を傷つけそうなのでこれを機に傷防止をしました。seriaにちょうど良さそうなテープがあったので、こちらを12mm程度の幅に調整し貼り付け。

これでショックマウントもしっかりしたものに代わり、まだまだ愛用していけそうです。やっぱりこのFRPの質感がたまりません。日本だと高くて手が出ないですが、アメリカ出向中にコツコツとアンティークショップを巡り後数脚手に入れたので、またいつかこちらでご紹介できたらなと思います。